他社を見て自社内の報告連絡相談を見直す
先日、観光を売り物にする会社の
社長と会食をする機会に恵まれました。
会社の成長、人材を伸ばして生きたい、
鹿児島の会社としての誇りなど
聞いていてとても気持ちのいい内容でした。
ある日、知人に頼まれて、
その会社へ予約の電話を入れる機会があり、
電話したところ電話になかなか出てくれない。
それでも、しつこく鳴らし続けたところやっと出てくれました。
大変不機嫌そうな声と対応の悪さにビックリしましたが、
その時、頭に浮かんできたものは「あの社長の顔」だったのです。
腹を立てるつもりもないのですが、ここで学ぶべきことは、
「社長の本当の思い」がここに出ているのだと思いました。
いくら、外で立派なことを言っても、
本当の社長力、経営力、その人のレベルが
そんなことで計られてしまう「恐怖」を知ることなのだと思います。
スカンジナビア航空を再建したヤン・カールソンは
「お客様の第1印象は、最初の 15秒間で決まる。」
と言い、最も優秀な社員を、お客様が最初に接する
窓口業務 につかせたそうです。
「その会社はすばらしい」とか「社風がすばらしい」というのは、
その社長のことではなく、その社員の行動を見て、人はそう言うのです。
鹿児島は、本当の意味での観光立県になるためには、
そういう部分があるのではないかと考えされられます。
大きなお金をかけて構築物をつくるよりも、
「人」の部分で愛してくれる鹿児島県になれたらいいなとも思います。
また、こんなこともありました。
ニ○○タ隼人店が2年前くらい前ですが、店舗を閉めました。
その時のことですが、
「売り物件、賃借も相談に応じます」という広告が新聞に入ってきました。
早速、いくらくらいで売るのか、貸すのかを確認するため、
その会社に電話をしました。
電話に出た女の方に事情を話したところ
「えっ!? 閉店したんですか?」とのことで、
「よくわかりませんので詳しくは担当の方から電話させます」
というやり取りでした。
どうですか?会社の中身が見えてきませんか?
会社のレベルも見えてきますよね。
会社の報告連絡相談がなされていないのだろうと見えてきますよね。
その会社を責めたり、笑いものにするつもりはありません。
我々は、そこから何を学ぶかなのです。
特に電話を受ける可能性がある会社は、気をつけてください。
安易に電話を受ける形のチラシを売った場合、
会社の評判がガタ落ちなんてことにならないようにする。
そんなリスクが潜んでいることに気づき、そして対策を打つこと。
「予約をお待ちしております」なんて広告しておきながら、
お金をかけて電話したにもかかわらず、
「電話しなければよかった」なんてお客様に後悔をさせないこと。
そこに気づいていない会社ってとても多いです